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2015年09月25日 [子育てコラム]
〜「子どものやる気」ドン・ディンクマイヤー/ルドルフ・ドレイカーズ著、柳平 彬訳 より抜粋

なぜ子どもは間違った方向へ進むのでしょうか。なぜ、やるべきことをやらないのでしょうか。やる気を起こさせることの意義を理解するには、これらのことを解き明かす必要があります。

上は国家から、地域社会、学校、そして家庭に至るまで、独裁的な支配が弱まるにつれ、人間はだれでも自分のことは自分で決めるようになります。この自己決定は、民主主義の基本なのです。

今の子どもは、どの子もこの自己決定の権利をもっており、またそれを存分に行使しています。親や先生は、子どもの振る舞いにしばしばあきれたり、当惑したりしていますが、もはや意のままに子どもを抑えつけられないことを知っているのです。

子どもが何かしようと決めるとき、主によりどころにするのは、自分の考えであったり、あるいは自分自身や他人についてのイメージであったり、あるいは仲間から高く評価されるためにはどのようにすればよいか、といったことです。

子どもは自分の望みを遂げようと努力している途中で、やる気をくじかれるようなことがなければ、割合に健全な手段をとるものです。しかし自分にはどうもうまくやれそうもない、と自信をなくしてしまうようなことになると、そのことを全くあきらめてしまい。全く別の道にそれてしまうものです。つまり、自分自身と自分の能力に対して、自信を失うことが、やる気をなくす真の原因なのです。

今の社会には、やる気をなくす機会が数多くはびこっています。それは、社会にうまく適応できず、様々な問題を引き起こしている子どもたちの姿を見れば、実にはっきり分かります。子どもたちが引き起こす様々な問題が、あまりにも日常茶飯事になっているので、多くの人は、そういう行動が正常なのだと思いがちです。

親は子どもに、朝はさっさと起き、夜は時間になったら床に入り、きちんと食事をし、持ち物を片付け、兄弟(姉妹)げんかをやめ、時間を守り、そして家の手伝いをする、という具合にさせたいのですが、親にガミガミ言われないで、これらのことをやれる子どもはほとんどいません。

こういった子どもたちはみな、何らかの形で、やる気をくじかれているのです。したがって、植木に水が必要なように、子どもにやる気を起こさせる勇気づけが必要なのです。やる気を起こさせる勇気づけがなければ、子どもの成長は止まり、せっかくの潜在能力もますますかれていってしまいます。

〜「子どものやる気」ドン・ディンクマイヤー/ルドルフ・ドレイカーズ著、柳平 彬訳 より抜粋

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